私はトータルして5年ほど病んでいました。
家庭環境が原因で病み、中学時代は白髪染めを使うほどに白髪が生えていました。
19歳から半年間くらいは引きこもったりもしていました。
全てが嫌になり、とても苦しかったです。
でもそんな時でも競馬は私の心の支えでした。
どれだけ病んでいても、競馬は私のささやかな癒しとなっていました。
私は小学生の頃から競馬が好きになったので、ギャンブル的な要素なんて全く気にせず、純粋に楽しんでいました。
大人になってから好きになっていたらギャンブル目線が強かったかもしれませんが。
なぜ競馬が私を支えてくれていたのか❓️
それを改めて考えてみました。
ドキドキして幸福物質がドバドバ出ていたから
競馬ってドキドキします。
興奮します。
馬券を100円でも買えば、さらにドキドキします。
でも、私はギャンブル目線で好きなわけではありません。
野球やサッカー感覚で、スポーツ感覚で好きです。
なので普通に見ているだけで純粋にドキドキして興奮してテンションが上がります。
皆さんも自分の好きな何か(スポーツでもなんでも)を見ていると興奮しませんか❓️
野球やサッカーが好きな方は試合を見ていてテンション上がりませんか❓️
その感覚で、私は競馬に興奮してました。
競馬を好きになった幼少期だった20年前から。
20年間、ずっと私は競馬でテンションが上がり、ドキドキして興奮しています。
去年今年はアーモンドアイに興奮しまくりです。
アーモンドアイが急遽参戦することになった22日に行われる有馬記念も楽しみです。
20年前の有馬記念で大興奮して文字通りの鳥肌が立ったあの時以上に鳥肌が立ちそうです。
こんな感じで子供の頃から競馬と共に人生を歩んできたので、病んでいる時にも自然と支えになってくれており、意識せずとも興奮し、ドーパミンが分泌され、そういう意味でも少しは私の病んでいるメンタルに効果があったのかな❓️とも思っています。
競走馬の過酷さを知り、自分は恵まれていると思ったから
競馬の残酷さというものを意識したことはありませんでしたし、知りもしませんでした。
それを知ったのは大人になってからでした。
人って自分より辛い境遇にいる人を見ると、少し救われた気になる生き物です。
それは人に対してだけでなく、他の生き物に対してもそう感じるのかもしれません。
当時の私は競走馬に対してそう感じていたように思います。
- 好成績を残せなければ殺される。
- そもそも無事に競走馬になれなければ殺される。
非常にシビアな世界です。
シビアなんて言葉で片付けられないほどに本当に厳しく、闇が深い世界です。
その闇が表に出ることはほとんどありません。(どんな物事も闇は表に出ない)
表に出ないからなかなか意識ができません。
私たちが目にしている競走馬は訓練を乗り越え、無事に競走馬になり、命がけで走っています。
そんなことは意識せず、人は馬券を買います。
強い馬ばかりに注目が集まり、勝ち上がれなかった馬や弱い馬は見向きもされません。(人気がない弱い馬が馬券に絡んできた時や、珍しい毛色だったりすれば、その馬も見てもらえるかも)
「あの馬は2億で取引された良血馬」だとデビューする前からメディアなどでもてはやされても、いざデビューして弱かったら、もうその馬にスポットライトは当たりません。
大活躍するほんの一握りの馬にばかりスポットライトが当たり、勝ち上がることができなかったり競走馬にすらなれなかった馬にスポットライトは当たりません。
これは競馬に限ったことではないです。
芸能界でもペットブームでも何でもそうですが、私たちが目にするのは光の部分です。
テレビに出て活躍している人はほんの一握りです。
ペットブームといっても結局は犬猫はお金儲けの道具にされています。
毎日どれだけの数の犬猫が殺処分されているかを意識する人は少ないです。(安楽死じゃない)
光があれば闇があるのは当然ですが、競馬ってかなり闇が深いです。
芸能界でテレビに出られなくても今はYouTubeなどもありますし、そもそも命までは奪われませんが、競走馬(競走馬になれなかった馬も含め)は違います。
いろんな雑誌や新聞、テレビなどを見ていてもその闇の部分はほぼ取り上げられません。
そんなことを知ると、自分の悩みが小さく感じました。
そして私はその頃から競馬に対する意識も変わりました。
競馬の、いや、競走馬の闇の部分も知らずに上っ面で好きだったあの頃から闇を意識するようになり、個人的には競走馬になれなかった馬や引退して行くあてのない馬たちを受け入れる施設を作るという目標(まだ夢の段階)ができました。
闇が深いということを知り、競馬なんてもうやめる❗️と競馬を自分の人生から切り離すことはできるかもしれません。
ただ、競馬には本当に支えられました。
20年もそばで支えてくれました。
そんな競馬を嫌いになることはできませんし、競走馬を嫌いになることなんてできません。
調教師や騎手、馬主たちはどう思っているのか気になるところですが、少なくとも私は競馬そのもの、そして競走馬に対しては恩を返したい。
病んでいる時に支えてくれたから。
好きなものは自分を支えてくれます。
私はたまたま競馬が大好きで、病んでいる時も支えてくれました。
そもそも病んでいるということを周りに話したりもしていませんでしたし、文字通り競馬だけが支えだったといっても過言ではありません。(当時、我が家にいた愛犬も支えでした。この愛犬の名前も当時好きな競走馬の名前の一部を取って付けました)
生きていると辛いことが色々あります。
仕事や家庭環境など、人それぞれ誰しも一度は病んだことがあるでしょう。
平成25年に厚生労働省が行った調査によると、15人に1人が生涯に1度はうつ病にかかる可能性があると報告されています。
うつ病はとても身近な病です。
そして外傷とは違い、メンタルの傷は治すのがとても困難です。
病んでうつ病になる理由も人それぞれ異なります。
でも、自分の本当に好きなものが身近にあると意外に支えてくれます。
私は競馬に支えられましたが、何か自分が心の底から好きなものがあれば、力になってくれるかもしれません。
競馬は単なるギャンブルではない❗️