「全ての命は平等だ!!」という発言をしてる人もいました。
命は平等であるべきですか、現実を見てください。平等ですか?
間違いなくそこには優劣がありますし、平等であるべきというのは理想にすぎません。
個人的に命は平等であるべきだと強く思います。
ただ、平等ではないです。
平等であるべきなら、僕たちは肉を食べることはできず、革製品を使えず、動物実験を行うこともできません。
他にも色々ありますが、平等ではないんですよ。
そんな考えを競走馬目線で考えてみました。
記事の信頼性
▲記事の内容
本当に全ての命は平等なのか?そこに優劣はないのか?【競走馬視点で考えてみた】
メンタリストDaiGoさんの発言がものすごく避難され、炎上しています。
正直、僕はその動画を見ていないので詳しくは知りません。
ただ、命は平等なのか、それとも優劣があるのか、という点だけでいえば、確実に優劣があります。
最初に述べた通り、不平等だからこそ、僕たちは肉を食べ、動物実験を繰り返し、部屋にゴキブリが出たら殺します。
では人間オンリーで考えた場合はどうでしょう。
平等であるべきだし、総理大臣もホームレスも同じ人間です。
そもそも、誰しもホームレスや生活保護を受ける可能性を秘めています。
僕はお金持ちから超貧乏になって借金まみれの家庭で育った経験があるし、フリー的な働き方をしている僕は常に最悪の事態を想定している。
まぁ総理大臣にホームレスや生活保護を受けている人たちの気持ちは理解できないでしょう。
メンタリストDaiGoさんも同じです。
真に理解するには、自分も同じ状況を体験するしかないので。
自分が同じ状況になったり、自分の大切な人がそういう状況になった時、初めて理解します。
でもメンタリストDaiGoさんはお金持ちになって、そういう初心というか、他者を思いやる気持ちが薄れたのでしょうか。
僕も猫が好きだし、メンタリストDaiGoさんのように猫を助けたいという気持ちはあります。
ただ、猫とホームレスや生活保護受給者を比べるのはナンセンス。
それと、こういう時に毎回!!必ずといっていいほど湧いて出てくる思慮の浅い非難をする人たち&シャーデンフロイデ的な感じで、自分より成功してお金持ちの人をなんとなく非難している一般人たち。
非難するだけなら誰でもできるんですよね。
「あれはこうした方がいいよ〜」「それはさすがにないですよね」というだけでなく、自分で考えて動いてください。
綺麗事だけ並べても、何も変わらない。
- 具体的にどうすべきか?
- あなたならどう動くか?
- ホームレスや生活保護受給者に対して何を思うか?
ちゃんと考えて発言してる?
少し前置きが長くなりましたが、今回は”命が平等か否か”ということを競走馬目線で考えてみようと思います。
競走馬に命が平等かを尋ねたら?
もし、競走馬に命が平等かを尋ねることができたら……なんと答えるでしょうか。
まず間違いなく平等じゃない!!と答えるでしょう。
その理由を深掘ります。
理由その1.未来の選択肢がない
僕たち人間には自由に未来を選択する権利があります。
生まれたその瞬間から親の愛情をたっぷり受け、将来は何になりたいのかをあれこれ考えながら過ごします。
子供の頃は誰しも夢を描き
- 「ケーキ屋さんになる!」
- 「競馬の騎手になる!」
- 「YouTuberになる!」
と夢に思いを馳せます。
でも競走馬はどうでしょう?
この世に生まれ落ちたその瞬間から、人間のような夢を描くことはできません。
なぜなら、サラブレッド=競走馬として生きるという選択肢しかないからです。
毎年約7,000頭近く生まれるサラブレッドたちは、競走馬目指して訓練する道しかありません。
セレクトセール2021。1歳馬セッションとなる本日、242頭が上場され、226頭が落札。売上は史上最高額の116億円。売れ残った16頭に目を向ける人はどれだけいるんでしょうね。
— たくや😈Pinterest📌王子👑(休憩中) (@takuya121818) July 12, 2021
ダメなら屠殺されて命が奪われ、仮に競走馬になれたとしても、良い成績を残せなければ屠殺されて命を奪われ……。
めちゃくちゃ過酷な世界なんです。
人間ならあらゆる選択肢があるため、ダメでも他のことに挑戦できます。
自分次第ですが、チャンスは何度でもあります。
でも、サラブレッドは違う。
自由はない&常に死と隣合わせの人生なんです。
「今日からお前らはプロのサッカー選手を目指して特訓だ!」と集められて特訓しても、全員がプロの選手にはなれない。でもプロになれなくても他に道がある。でもサラブレッドは?競走馬になる道しかない。毎年約7000頭産まれるサラブレッドの多くは……。退路のない厳しぃ〜〜世界だと知って見てみて。
— たくや😈Pinterest📌王子👑(休憩中) (@takuya121818) July 21, 2021
そんな馬たちにも命が平等かを尋ねた場合、そりゃ声を大にして平等じゃない!!というでしょうね。
理由その2.人間に搾取搾取の人生
競馬の世界はめちゃくちゃ華やかです。
レースの賞金額もビッグで、日本のレースでの最高賞金額はジャパンカップ&有馬記念の3億円です。
そんな華やかな競馬界ですが、仮に優勝して3億円を手に入れたとしても、競走馬には何もないです。
優勝したからといってご褒美が出るわけでも、美味しい料理が食べれるわけでもないです。
得られるものといえば名誉だけ。
結局この3億円はすべて人間のものです。
具体的な配分の割合は
- 馬主8割
- 調教師1割
- 騎手&厩務員が0.5割ずつ
となります。
結局、競走馬は人間のいいなりであり、都合よく使われる生き物です。
理由その3.自由がない
夢を描くことができず、未来を選択肢する余地もない時点で自由がないです。
ただ、それだけでなく、文字通り自由がないんです。
好きな時に出歩くこともできないし、ダラダラしたい気分だとしてもダラダラできません。
人間が決めたルーティンに従って生きていくしかないので。
自由がないという時点で、完全に平等ではないですよね。
動物たちに命が平等かを尋ねたら?
この場合の動物とは、食肉加工される牛豚鶏、人間にペット化される犬猫などです。
こちらも競走馬の時と同様、間違いなく平等じゃない!!と答えますよね。当たり前ですが。
理由その1.食べられる
牛豚鶏はもちろん、食肉として命を奪われる動物たちは多いです。
そんな動物たちに命が平等かを尋ねた時、平等だと答えるはずがありません。
無差別人間の都合で殺されるわけですからね。
- 「命が平等?だったら私たちを食べるの止めない?命を奪って食べているくせに、平等とか口先だけじゃん」
なんて声が聞こえてきそうです。
それだけでなく、革製品(特に毛皮)なんて別になくてもいいですよね。
毛皮のコートを着ている人が「全ての命は平等だろ!」と言っても、説得力のカケラもありません。
- 「いやいやいや、俺の革を使うために殺しておいてさ、平等って……矛盾してない?」
そんな声が聞こえてきそうです。
平等だと言うのなら、まずはこの事実にきちんと目を向けるべきではないでしょうか。
理由その2.売れ残れば殺される
僕はペットショップが大嫌いです。
ペットショップに陳列されている犬や猫を見てワイワイ騒いで買うか買わないかを考えている人たちも嫌いです。
いや、正確には
- その犬猫が売れ残った時のことを真剣に考えているか
- 犬猫の殺処分に対して意識を向けているか
という視点が欠けている人間が嫌いです。
あなたはペットショップに陳列されている犬猫が、ペットショップに並ぶまでの過程をご存知ですか?
ブリーダーが繁殖させている現場を見たことがありますか?
そんな犬や猫に命が平等かを尋ねて、平等だ!!と答えることは考えづらいです。
人間と比べなくても、ペットショップに陳列されている犬猫同士でも確実に不平等な差が生まれます。
一方は人間に買われて平和に生き、一方は売れ残って毒殺されるという絶望的な差。
これのどこが平等ですか?
綺麗事ですよね。
最後に:全ての命が平等にはなれない
人間オンリーで考えた場合は別かもしれませんが、全ての命が平等ということはあり得ません。
綺麗事並べる人間に限って、安易に食べ物を残したり、口先だけだったりして行動しません。
全ての命が平等であるべきというのは幻想であり、理想です。
その理想を叶えるためには肉食を止め、動物実験を止め、革製品の取り扱いを止め……という具合に、あらゆるものを止めなければなりません。
ただ、競走馬目線で考えた場合、競走馬は競馬の世界しか知りません。
競馬の世界しか知らないからこそ、その競馬の世界の中で「自分は平等なのか?」を考えることはあっても、競馬世界以外と比べることはないでしょう。
どちらにせよ、平等ではないというのは紛れもない事実です。
これを機に、命に対して真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか。